はたらく母さん 看取り奮闘記

働いて、子育てしながら、親の看取りはできるかな?

面会禁止に絶句…

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年甲斐もなく、親の死に際にうろたえてしまったゆきしんです。

 

さて、そんなブルーな日々からどう気分を持ち直したか、その一面をご紹介します。

 

 癌の症状悪化により、3月1日に、老健から、市内で一番大きな病院に入院した父。

 

なんと、その病院、「面会禁止」なのです。

とくにICUなどに入っているわけでもない患者でも、家族その他の面会は「禁止」

 

本当に、会えない、会っちゃいけない。

 

それは、インフルエンザの感染予防のため。

入院当日、私が、着替えを収めたり、書類に記入していた、たった30分くらいの間でも、看護師さんから、

「面会禁止なんです。できるだけ早く出て行ってください。」

と本気で促されました。しかも2回も。

 

「え?ではこれから着替えの交換とかはどうするんですか?」

と聞くと、

「ナースステーションの看護師に渡してください。」

「・・・・・」

 

 

まじ~~~~~~?

 

私、自分で言うのもなんですが、かなりドライな性格なのです。

が、これにはちょっと面食らいました。

何事も、限度ってものがあるでしょう?って突っ込み入れたくなりました。

 

患者って、ただでさえ落ち込んだり、気弱になっているのに、家族の顔をみたり、会話することによって元気をもらったり、頑張ろうって思えるんじゃないかな?家族にとってもそれは同じ…。

 

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インフルエンザ予防するのあたりまえだけど、それを犠牲にしてまでしなきゃいけない非常事態か?

 

ただ、一方で、ICUを備えているような病院は急性期医療を提供するのが本来の役目。

私達、患者や家族は医療にお任せするのが当たり前、安心になれきっているのではないのかな?

これって、日本人の悪いところ。

高度な医療を受けることに慣れきって、まるで権利のようなつもりでいる。

つまり、依存してることにも気づいていない。父のように、急性期病院じゃなくてもケアできる人は、他をさがすべきなのかも。

 

ちなみに市内の他の病院はそこまで厳格に規制していません。

知り合いで、かつてそこで働いていたナースにこのことを話すと、より一層管理的になっているとこのこと。(ちなみに離職率も高い。)

 

あ~~~、はやくインフルエンザの警報、解けないかな~~。それより、早く退院させちゃおっかな~~~。

 

という思いが、心に沸々と浮かんでくる出来事でした。

 

意外にも、うろたえました。

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ここ数日の、父のこと。

2月25日(土)

「もうすぐ、春だし、明るい色のブラウスでも買おうかな・・・。」とショッピングセンターをぶらぶらしていた時、父が入所中の老健の相談員さんから電話。

 

「血圧が高い(180/110)が続いています。脈も速い(110)。

胸が苦しいという訴えもあります。食事も6割程度しか食べられていません。

夕方になると活気がなくなり、しんどそうです。」

 

老健というところは、結構こまめに入所者の変化を家族に伝えてくれます。

今回も、だからどう、いうわけではないけれど、経過報告といった内容。

 

すっかり、ブラウスなんて買う気も失せ、家路につきました。

 

「ああ、始まったのかな・・・。」

 

それが私に浮かんだ思いでした。

 

2月27日(月)

また老健からでんわ。

「今日の昼食後に嘔吐。朝から活気がなく、黄疸が眼球と腹部に出ている。足と浮腫もある。胸痛、倦怠感もあり。入院を考えたほうがいい。K病院に入院依頼を家族からもしてほしい。」

 

K病院とのやりとりの後、3月1日に入院決定。

 

「始まった・・・」というのは、最期のステージが、とういこと。

ついに症状が顕在化し始めた。

もうここからはさほど時間がないのかもしれない。

 

この時が来ることは、半年前から重々承知でした、。

父とは、葬式はだれを呼ぶのか、とか、残った家や仏壇はどうすればよいのか、とかいろいろ話をしてきました。

「暖かくなったら、家に帰ろうね。」と最期を家で迎えるという希望をもっていました。

でも、もうそんな悠長なことは言ってられないのかもしれない。

 

悲しい、というよりは、うろたえている自分がいます。

なぜ?なぜうろたえるのだろう?

よくよく自分を見つめてみると、それは、「恐怖感」です。とても原始的な「恐れ」があるのです。

小さい子どもがよく持っているといわれる、自分を養育してくれる人が突然いなくなったらどうしよう、という根拠もない恐怖感。これに似た恐怖感がいまだに私の根底にあるのです。

 

母はすでに亡くなっているので、父が亡くなると、私は実の両親を亡くしてしまうことになります。

 

自分でも意外です。びっくりです。

だって、もう40歳半ばで、私自身が子供を持つ身なのですよ。

自分では、「もういい大人」と思っていました。

 

 

 

まだこんな幼い本能のような感情をもっているのかと、自分の未成熟さにびっくりです。

また、自分の養育者が痛みや辛さに苦しんでいる事実への無力感。

この数日はこの恐怖感と無力感を乗り越えるのに、悶々としていました。

 

入院前後のこと、この恐怖感をのりこえたこと、などは次回。。。。

 

 

 

 

ひつまぶしを食べてみました!

出張から帰ったゆきしんです。

 

時々、うなぎ食べたいなー、って思うことはないですか?

私はたまにあります。

 

出張中、すみだ水族館に行く途中、ふと、うなぎ食べたいなーって思ってたら、ソラマチタウンにありました!

 

ひつまぶし 備長

http://hitsumabushi.co.jp/soramachi/

 

一人前が3000円強で、ちと高めです。

 

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広島生まれ、広島育ちの私、うな重は食べたことあっても、このひつまぶしとやらを食べたことがなかったのです。

 

ひつまぶしは、お膳にいろいろ並べられてて、何やら食べ方があるらしい。

 

まず一杯目を茶碗に装うと、そのままのシンプルな味を楽しむ。

 

二杯目は、わさびとネギという薬味を乗せて。

 

三杯目は、出汁を注いで、サラサラと。

 

四杯目は1から3までのなか、自分の好きな食べ方で〆る。

 

初心者なので、とりあえそのとおりに食べてみました。

うなぎの外側のカリッとした食感となかのふんわり。甘辛いタレと白いご飯との相性❤️

美味い〜( ´ ▽ ` )ノ

薬味を乗せても、出汁を注いでも、それぞれに味が異なり、尚且つ美味しい。

 

でも、私はシンプルな味が好き❤️

薬味のネギも甲乙つけ難い!

なので、次にもし食べるとしたら、

シンプル

シンプル

薬味乗せ

出汁

という順番にするな〜、と密かに次の計画を立てています。

 

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リーダーがその気になるためには

こんにちは、東京出張中のゆきしんです。

 

地方に住んでると、「東京に行く」ことは特別なことで、それだけでワクワクします(^^)

 

今日は春二番らしく、風がつよくて都心を歩くのはタイヘンでした。

 

今回の目的の一つは、「日本健幸都市連合発足式」に参加すること。

この日本健幸都市連合とは、健康寿命の延伸を目指して頑張ってる自治体が集まって、人材育成を始めとしたさらなる進化を遂げようというもの。

 

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 ↑証拠写真^_^

 

実はこの発足式の記念講演の一部に我が市が登壇しました。登壇者は上司で、私はカバン持ち?

 

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↑我が市の講演の様子

 

3月議会が始まっている自治体も多いなか、100近くの自治体が集まっていました。

 

まずは、首長さん達がその気になり、リーダーシップを発揮して貰おうという趣旨のようです。

 

確かに、組織では、リーダーのトップダウンがあると、規模感やスピード感が違いますよね〜。

 

しかし、その気のない人をその気にする事はきっかけや仕掛けがいります。

それがこの日本健幸都市連合になるとよいな、そして、市民に恩恵のある政策につながればいいな、と期待します!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下がらない血圧

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こんにちは、ゆきしんです。

 

先々週、病院から老健に移った父。

移った当初から血圧が上がり、環境の変化かな?と様子見でしたが、下がる気配がなく、

結局、降圧剤が一錠追加になりました。

 

腰の痛みは取れず、リハビリもしたり、しなかったりの様子。

 

老健スタッフの看護師さんや、理学療法士さん、よく様子を見てくださり、その様子を私に電話で伝えてくださいます。

 

いろいろ話す中で、もうどうにもならない事も多い状態ですが、出来るだけ楽に、辛くないように過ごさせてやりたいという気持ちは共有できたように思います。

 

一緒に父のことを本気でかんがてくれる姿勢に感謝です。

 

ラク家事でいいのだ!

働く母は忙しい。

 

母でもあるし、妻でもあるし、嫁でもあるし、

娘でもあるし、職場では一社会人だ。

 

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なにも好きでコンビニ弁当やスーパーの惣菜を子どもに食べさせてるわけではないんだよ。

そりゃあ、後ろめたいさ。

でも、どんなものにもデッドラインがあって、そこを守りながらギリギリで走ってる。

いつもいつも、バラエティ豊かな食卓というわけにはいかないさ。

 

そして、人は時間がきたらお腹が空く。

ますますデッドラインは近づく。

だから、あれもこれも作ってはいられない。

 

 

一汁一菜でいい。

なんなら、ご飯と具たっぷりの味噌汁だけでいい。

という至ってシンプルな提案。

 

ああ、そうか。

献立、とか、あれもこれもという一種の脅迫観念に囚われていたのか?

もっとラクに、シンプルに食べていいんだ。

そしてそれが幸せ感とか、充実感に繋がっていくのかも…と、気づかせてもらった本でした!

 

 

 

 

環境変化の影響は。。。

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昨年6月に圧迫骨折にて救急搬送されて以来、転院を繰り返していた父は、先週、市内の老人保健施設に移りました。

移ってから2~3日は血圧が高い日が続きました。

昨日、初めて見舞いに行くと、かなり弱っている様子。

話をしてみると、「腰が痛い」とのこと。あと、「病院に戻りたい」とのこと。

 

この腰の痛みは、昨年6月に腰椎に圧迫骨折をした痛みなのか、がんがもたらす疼痛なのかははっきりしませんが、鎮痛剤はトラマール25mgとカロナール50mgがそれぞれ4錠ずつ、計8錠出ています。

 

この、8錠という量、もう限度なのだそうです。

それでも痛みがあり、つらい場合はどうなるのでしょうか?

昨日、そのことを施設の看護師さんに言ってみると、医師に相談しますと言われました。

 

もしかしたら医療用麻薬など使う日も来るのかもしれません。

この医療麻薬、なにやら芸能人のゴシップで最近はよいイメージがないですが、

適切に使うことにより、痛みを感じることなく日々を過ごせるものであります。

 

いわゆる介護施設に行ったことがない父。

在宅での介護サービスは利用していましたが、身障手帳を持っていたため、ほとんど医療入院でお世話になっていました。

入院と介護入所では少し勝手が違います。

なので、慣れていた病院に戻りたいのか。

それも困りものですが・・・。

 

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ちなみに、施設では、食品持ち込みが絶対不可です。

その点、入院はゆるくて、見て見ぬふりをしてくれていました。

なので、父は大好きなみかんを私に言いつけては買ってきていましたが、今回はそれもダメです。

もう長くないのだからみかんぐらい食べさせてやりたい…という気持ちと施設の中毒予防や体調管理の立場も分かるので、辛いところです。

 

#老人保健施設#環境変化#疼痛管理