枯れていくということ
終末期に、点滴や、胃ろうや、気管切開などのいわゆる延命治療をせずに、自然の過程で、老衰として、命を終わらせる時、人は枯れるように死んで行くと言われています。
アタマでは理解できていましたが、
この度実感することがありました。
それを感じたのは、父の世話を、二、三日ぶりに姉と交代したオツム交換の時。
大人のオツム交換は、赤ちゃんのように足を持ち上げる訳にはいかないので、
体位交換を兼ねて寝返りを打たせるのですが、結構これが重いので力がいる。プロのヘルパーさんでも、テコの原理を利用するくらい、コツがいる。それでも、気をつけておかないと腰にくる…。
でも、二、三日ぶりにオツム交換をする時、
「あれ?軽い!前ほど力が要らない⁈」と感じた。
もちろん、私の筋力がこの二、三日で急増した訳ではない。
ほとんど食べない、飲まない父は尿などの排泄はちゃーんとあります。
つまり、水分のinとoutが釣り合っていない、カラダ中の水分が徐々に少なくなっています。
だから軽くなるんですね。
ちなみに、訪看さんが言われるには、この尿などか止まると、一般的に、二、三日でお迎えなのだそうです。
父の場合はもう少し一緒に居ることができそうです。
死の周辺に居ることは辛いですが、
少しずつ、心の準備をしています。
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